2025 年 9 巻 論文ID: e09009
薬剤師養成のために臨床に係る実践的な能力を培うことを主たる目的として,6年制薬学教育が2006年に開始され,臨床薬学教育の充実が図られてきた.一方で,多様化している創薬モダリティを理解するために,基礎薬学教育の重要性も増している.さらに,薬剤師の活躍できる場所は,病院,薬局に加えて,製薬会社,行政など多岐にわたる.著者は6年制薬学部において,これまで基礎薬学教育ならびに核酸化学を専門とした基礎薬学研究を行ってきた.本稿では,私の研究室で得たオリゴ核酸創薬の発展に資する最近の成果を例に挙げて,この分野で中心的役割を担っていくために必要な能力について言及したい.さらに,その能力を身に付けるための教育についての私見を述べる.その能力は基礎薬学領域に限らず,臨床の現場をはじめとする多様な分野においても必要であろう.