日本公衆衛生看護学会誌
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研究報告
保健師基礎教育における学校保健実習のあり方
―自治体に勤務する保健師の視点から―
廣金 和枝三森 寧子岡本 玲子髙田 恵美子
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2024 年 13 巻 2 号 p. 108-117

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抄録

目的:保健師基礎教育で学校保健実習を経験した自治体保健師の捉える学校保健実習の実習意義,望ましいと考える学校保健実習の到達目標と実習内容を明らかにする.

方法:学校保健実習を経験した自治体保健師8名を対象に半構造化面接法によるデータ収集および質的記述的分析を行った.

結果:実習意義は,【基礎教育での実施が有益】,【就業してからの子どもの支援実施に有益】の2カテゴリー,望ましい実習到達目標は,【学校における健康に関する活動の実際を理解(実践)できる】,【学校診断からの活動の展開プロセスを理解(実践)できる】などの6カテゴリーが抽出され,実習到達目標の達成を可能にする実習内容として,22コードが抽出された.

考察:学校保健実習を経験した自治体保健師は,地域単位で学校を捉え,健康課題の抽出による活動や,特別な支援の必要な子どもの理解や支援など,より実践に寄与する実習到達目標とその達成を可能にする実習内容を望んでいた.

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