日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
地元の関係機関が連携して築く『まちの保健室』
吹野 信浩大羽 みゆき藤原 美智子松本 弘美檀原 三七子
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2025 年 14 巻 2 号 p. 54-61

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抄録

目的:2023年度に地元の関係機関と連携体制を再構築してA大学の『まちの保健室』活動を行った.その活動を振り返り,地元の関係機関が連携しながら行う『まちの保健室』活動の効果について検討することを目的とした.

方法:『まちの保健室』活動報告書及び会議の議事録,活動時に行った参加者へのアンケート等を表にまとめ,概観し評価を行った.

結果:少人数から構成される『実務者会議』を立ち上げ課題を共有した.それにより,地元の関係機関で協働した共催事業の実施に繋がり連携する機会が増えた.そして,ボランティアと住民の意識・意欲の向上や活動に参加した学生から地元就業への思いが強まった発言がみられた.

考察:地元の関係機関が課題を共有し住民の声を大切にしながら互いの強みを活かして協働することで,より大きな活動となることや多くの住民の健康づくりに働きかけることができる.そして,活動に参加した学生の地元への愛着に繋がり得る.

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