日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
保健師等専門職に対するアセスメント能力と施策化能力向上プログラムの効果
浜崎 優子
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2014 年 2 巻 1 号 p. 29-37

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抄録

目的:本研究は,アセスメント能力と施策化能力の向上をめざした現任教育プログラムを実践し,その効果を検討することを目的とした.
方法:保健師等専門職を対象に10か月間の現任教育プログラムを実施した.職場外研修と職場内研修を組み合わせ,事業を計画・実施・評価の枠組みで整理した課題到達表を用いた.プログラムの効果は,フォーカスグループインタビューとアセスメント能力,施策化能力,公衆衛生活動に対する遂行能力の3つの自己評価表を用いて検討した.
結果:プログラム終了時のグループインタビュー結果から,プログラムの困難について3カテゴリー,学んだ内容について6カテゴリー,現場での活用について3カテゴリーが抽出された.3つの自己評価表は,いずれも終了時得点は開始時得点と比べて有意な差が認められた.
結論:保健師等専門職の現任教育において,課題到達表を用いた本プログラムは,アセスメント能力と施策化能力に対する自己評価を高める可能性が示された.

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© 2014 日本公衆衛生看護学会
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