日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
市町村保健師の活動の充実や実践能力向上につながる活動評価方法の開発
―市町村保健師と共同した活動評価の実施と評価方法の改良―
山田 洋子松下 光子大井 靖子
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2017 年 6 巻 1 号 p. 57-64

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抄録

目的:市町村保健師が活用できる活動評価方法を開発し検討することである.

方法:筆者らが作成した活動評価シートとシートの記載を助ける質問項目からなる市町村保健師の活動評価方法を使い,4市の4活動について保健師とともに活動評価を実施した.保健師と作業を行うごとに活動評価方法を検討し,シートと質問項目の修正を繰り返した.この検討記録から,シートと質問項目の改善点を整理した.

結果:シートと質問項目の改善点は,評価する事業の目的・目標の明確化とこれを基軸にした情報整理,評価する事業と自治体における上位計画との関連や他事業との関連を検討することの意識付け,保健師が実践活動の中で取り組みやすいツールとしての整備,保健師の思考のプロセスに沿って情報を整理するシートや質問項目の工夫であった.

考察:開発した活動評価方法は,活動評価を推進し保健師の能力を高めること,実践の場での活用可能性があることを確認できた.

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