日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
媒体を通じ地域と連携した子どもの頃からの高血糖予防
岡 順子
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2018 年 7 巻 2 号 p. 100-107

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抄録

目的:子どもの頃からの高血糖予防対策のため効果的な媒体の開発を通じて,地域との連携を強化することである.

方法:保健所管内の高血糖に関するデータ分析,管内自治体の取組調査を実施し,その結果から,主たるターゲットを決め,目的を達成するための具体的な内容,予算確保方法等によって計画的に事業化を行った.また,保健所が有する既存の会議体を通じ,高血糖予防推進体制構築のための検討を行った.

結果:主たるターゲットは幼児期から学童期とし,地域振興局の重点プロジェクトと位置付け,高血糖予防の啓発媒体の開発を行った.啓発媒体の制作や利活用に地域の人材の活用や既存の組織との連携を重視するソーシャルキャピタルの視点を取り入れたことによって連携が強化された.

考察:ターゲットを明確にし,高血糖予防をキーワードに媒体の開発・活用を通じ,高血糖予防の理解が進み,地域全体での高血糖予防対策が加速することが確認できた.

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© 2018 日本公衆衛生看護学会
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