日本植物病理学会報
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べと病菌感染ダイコン根でのフェノール化合物生成
浅田 泰次松本 勲田代 哲二
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1972 年 38 巻 5 号 p. 405-409

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抄録

べと病罹病ダイコン根での生成フェノール化合物をガスクロマトグラフ法でしらべた結果,キナ酸,プレフェニン酸,フェニールピルビン酸,トランス桂皮酸,p-クマール酸,コヒー酸が同定された。同重量の健全組織からは,これらのフェノール化合物は見出されない。供試病態材料には菌糸が含まれていないので,生成フェノール化合物は宿主起源である。遊離状態でフェルラ酸やシナピン酸は見出されなかった。以上の結果に基づき,罹病組織におけるリグニン前駆物質としてのフェノール化合物について論述した。

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