日本植物病理学会報
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キュウリ緑斑モザイクウイルス系統間の寄生性と血清学的関係およびわが国へ侵入した経路についての一考察
栃原 比呂志小室 康雄
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1974 年 40 巻 1 号 p. 52-58

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抄録

わが国のキュウリとスイカから分離されたCGMMVについて伝染経路の一端を明らかにする目的でイギリスとインドからCGMMVを輸入し,わが国のウイルス(CGMMV-Wa, CGMMV-Cu, CGMMV-Y, TMV-OMおよびTMV-T)との比較を行なった。その結果CGMMV-Waとイギリスから輸入したCGMMV-E1, -E2との間には寄生性と血清学的関係でわずかの差異が認められたが,インドから輸入したCGMMV-CはCGMMV-Waとほとんど一致し,同じかきわめて類似したウイルスであることが認められた。わが国でのスイカ肉質劣変果の発生時期とユウガオ種子の輸入時期とをあわせ考えると,CGMMV-Waはインドからユウガオの種子で持ちこまれた可能性が高いように思われる。CGMMV-Cuがわが国へ侵入した経路については,手がかりを掴むことができなかった。

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