日本植物病理学会報
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イネもみ枯細菌病菌の血清学的特異性
脇本 哲荒木 亮土屋 健一
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1987 年 53 巻 2 号 p. 150-158

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抄録
イネもみ枯細菌病菌(Pseudomonas glumae Kurita et Tabei)の3菌株, Ku8101, N7505およびN7501の生菌を家兎に静注することによって作成した3種類の抗血清を用い,凝集反応と寒天ゲル内拡散法とにより,それらの反応特異性を検討した。凝集反応では,これらの抗血清はイネもみ枯細菌病菌以外にも供試したほとんどすべての細菌と反応したが,反応の力価はイネもみ枯細菌病菌を抗原として測定した場合よりも著しく低い値を示した。寒天ゲル内拡散法では,抗血清の種類により特異性に差異がみられた。すなわち,抗7501血清はイネもみ枯細菌病菌に対してのみ沈降帯を形成し,完全に特異性を示したが,他の2種類の抗血清はイネもみ枯細菌病菌以外の多数のPseudomonas属菌との間に非特異的な沈降帯を形成した。これら非特異的沈降帯のうちほとんどすべてのものは,100C, 1時間熱処理した抗原を使用することによって形成されなくなった。
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