日本植物病理学会報
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ホウレンソウ葉に含まれるウイルス阻害物質の性質と作用機構
Facine KALO谷口 武
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1987 年 53 巻 2 号 p. 159-167

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抄録
ホウレンソウ葉の搾汁液からウイルス阻害物質の分離法を示した。汁液に固体硫酸アンモニウムを加えて50%飽和にした。沈殿を中性燐酸緩衝液に溶かしSephadex G-100ゲル〓過を行った。活性のある分画を集め,さらにDEAEセルロースカラムおよびCM-Sephadex C-25カラムを用いて阻害物質を精製した。阻害物質は100C, 10分の加熱で活性を失い,インゲンおよびタバコでTMV感染阻害作用を示したが,Chenopodium amaranticolorでは効果が無かった。阻害物質をインゲン葉の裏側に処理し,葉の表側にウイルスを接種しても弱い阻害効果があった。インゲンの葉に吸着した阻害物質はTriton X-100を処理しても,容易に除くことはできなかった。阻害物質はTMV-RNAの感染も阻害した。この反応は阻害物質試料へのリボヌクレアーゼの混入によるものではなかった。
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