日本植物病理学会報
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電子顕微鏡によるマツ材線虫病病態組織の経時的観察
楠木 学
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1987 年 53 巻 5 号 p. 622-629

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抄録
鉢植えにした1年生アカマツ実生苗にマツノザイセンチュウを接種し,その実生苗から接種後経時的,部位別に試料を切り取り,走査型と透過型電子顕微鏡で観察した。茎では接種後3日目頃から形成層や,木部樹脂道の柔細胞に変性が見られた。特に茎の基部では組織変性が早期に,また激しく現れ,線虫の強いセルラーゼ活性が示唆された。これら茎の基部に現れた柔細胞を中心とする変性は,樹全体を枯死に至らしめるに足る規模のものと考えられた。
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