日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
オクラ果実黒斑病の感染源および発病原因
遠山 明林 邦博谷口 尚樹津田 盛也
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 61 巻 4 号 p. 346-349

詳細
抄録
Alternaria alternataによるオクラ果実黒斑病の発生と圃場での本病原菌の行動の関係を調査した。本病病原菌は圃場条件下でよく飛散していた。また,オクラ以外から分離したAlternaria alternataやその他のAlternaria属菌の接種によっても本病徴が発現した。したがって,圃場に普遍的に分布するAlternaria属菌は,オクラに付着し発病原因となることが明らかである。なお,圃場で生育途上にあるオクラ果実にA. alternataの分生子を接種した結果,収穫後の貯蔵中に高率に発病した。
著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top