心身医学
Online ISSN : 2189-5996
Print ISSN : 0385-0307
ISSN-L : 0385-0307
企画シンポジウム特集/行動医学の新しい展開:臨床から健康増進へ
職場のポジティブメンタルヘルスと行動医学
―ワーク・エンゲイジメントに注目した組織と個人の活性化―
島津 明人
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 58 巻 3 号 p. 261-266

詳細
抄録

産業構造の変化, 働き方の変化, 情報技術の進歩など従業員や組織を取り巻く社会経済状況が大きく変化している. こうした変化に伴い, 従業員はこれまでよりも健康で, 「かつ」, いきいきと働くことが必要になってきた. 本稿は健康の増進と生産性の向上を両立させる鍵概念としてワーク・エンゲイジメントに注目する. 最初に, ワーク・エンゲイジメントが, 活力, 熱意, 没頭から構成される概念であることを定義したうえで, ワーク・エンゲイジメントの先行要因と結果を統合した 「仕事の要求度-資源モデル」 を紹介した. 次に, 行動医学の視点からワーク・エンゲイジメントを高めるための方策について言及した.

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本心身医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top