大学の学生相談においては, 入学前後から卒業・進学・就職などまでの全プロセスにわたり支援が必要なケースが多く, 父母等家族・教職員その他からの学生本人に関する相談も増加している. 学生相談は外部医療機関との連携の強化が必要であり, 心身医学的知識や技術の獲得を図るため, 学生相談担当者に公認心理師資格に加えて本学会認定医療心理士資格取得を勧めることも有用である. 一方, 外部医療機関の心理職は公認心理師・医療心理士として, 学生相談の状況を把握し, 各大学における現場の相違も踏まえたうえで, 学生相談担当者に積極的な働きかけを行うことが重要である. 現場のニーズに合った見立てと関係者への提案, 医療への提言を広く行えるような心理職を養成することが本学会の社会的責務の一つである.