2019 年 59 巻 7 号 p. 634-641
インターネットとスマートフォンの普及がもたらしたユビキタス社会は, 「日常生活下での介入」 であるecological momentary intervention (EMI), あるいは, Just-in-time Adaptive Intervention (JITAI) という新しい形の治療的介入を可能にした. 筆者らの施設では摂食障害患者の新たな治療環境として, EMI, JITAIによる治療のあり方について研究を進めている. 本シンポジウムでは摂食障害患者を対象としたEMI, JITAI関連の先行研究を振り返り, 治療介入の形式や特徴を概説した. また, 他分野でのEMI, JITAIによる治療アプローチを参考に, 摂食障害に対しどのような介入が治療効果を有しうるかについて考察を与えた.