2020 年 60 巻 5 号 p. 417-424
循環器疾患の経過や長期予後さらにquality of lifeの向上を考えたとき, 心臓病, 高血圧の予防, 治療管理は, 身体面からのアプローチ, 特に薬物療法にのみ依存していては十分な成果が上げられず, 心理 (不安, うつなど)・性格, 生活習慣 (睡眠, 生活リズムなど)・メンタルストレス因子 (心理・社会・環境など) なども考慮した治療内容が循環器疾患全般にわたり不可欠であることがわかってきている.
今回は, 循環器心身症を中心に心身医学的アプローチとしてストレスコントロール法, リラクセーション法, バイオフィードバック療法, アニマルセラピーなどを取り上げて解説する.