・ヒトを「こころ」「身体」「行動」という視点からみるとき,行動の評価は慎重にする必要がある.行動の多くは思考,知的能力などの精神症状に起因することが多い.
・BPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)では行動のみから異常と判定される面があり,行動評価における不適切な概念といえるかもしれない.
・うつ病の重症度は気分,思考,行動などから総合的に評価する必要がある.
・行動の問題がうつ病を疑うのに役立つ情報となることがある.
・うつ病では生得的な要因,性格形成途上の環境要因,環境ストレス,身体的要因などを総合的に評価して治療に当たる必要がある.