生理心理学と精神生理学
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評論
日本生理心理学会30年の歩み
宮田 洋
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2012 年 30 巻 1 号 p. 3-18

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抄録
1983 年に日本生理心理学会は国内における生理心理学・精神生理学的研究の進歩発展を図ることを目的として創設された。それ以来,本学会は講演,シンポジウム,演題発表からなる学術大会を毎年開催し,約3,500におよぶ研究が報告されてきた。本学会創立30 周年にあたり,本論文は,(a)学会誕生の経緯,(b)組織,(c)年次大会の講演とシンポジウム,(d)学会機関誌に掲載された原著論文と評論および特集号,(e)演題発表の内容を分析することによって,その30 年の歩みを振り返ることを目的として書かれた。 結果として,脳波と事象関連脳電位,睡眠,虚偽検出,障害者の精神生理的機能の分析が主な研究テーマであることが分かった。そして将来の主な課題として,特に動物による,および社会・文化的要因を加味した生理心理学・精神生理学的研究の一層の発展が示唆された。
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© 2012 日本生理心理学会
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