我國青年學生層における指導者の人格構造
ジャーナル
フリー
1940 年
15 巻
5-6 号
p. 435-449
詳細
-
発行日: 1940/12/25
受付日: 1940/08/12
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
-
訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 以上調査ABCの結果を要約する。先づ川崎工業學校, S製作所青年學校, 明大豫科の3學級につき各學級の代表的指導者と考へられるもの6名に就いて, 指示頻數の比較的大きい單獨指示項目を羅列して見る (表IX)。表IX
表IXの分布によると單獨指示項目としては, 温厚元氣あり高ぶらぬ努力家親切などが多く枚擧されてゐる。次に各學級の總員の思念に於ける指導者人格構造に於いては, 温厚元氣あり高ぶらぬ成績優良落付きありなどが目立つ (表IV, VI, VIIIΣ欄參照)。
次に方向分類による頻數分布により各學級に於ける指導者人格像の傾向を見れば表Xの如くである。すなはち第1位は意志的方面で3學級共に頻數最も高く, 第2位は感情的方面で之に次いでゐる。然るに第3位は明大豫科並に川崎工業が夫々身體的並に行動的方面であるのに對して, S製作所は社會的方面になつてゐる。第4位は共に身體並に行動的方面である。第5位は川崎工業では知性的方面であるが, S製作所では身體的方面, 明大豫科では社會的方面で第3位の場合の正に逆現象を呈する。第6位は共に能力的方面 (明大豫科にては知性的方面も同位) であり, 第7位は川崎工業で社會的方面, S製作所で知性的方面, 明大豫科で東洋的方面となつて居る (圖1)。表X 圖1
これを要するに, 調査ABCの結果によれば我國の青年學生層の思念する指導者人格講造に於いては, 意志的方面 (31%) 感情的方面 (18%) 行動的方面 (14%) の順位により顯著なる特質が見られ, W. F. Thomas and P. Thomas Youngの米國に於けるL-D調査の結果と比較すれば後者に於いては感情的方面 (31%) 意志的方面 (20%) 知性的方面 (16%) の順位による特質が著しく, 兩國民青年層のこの面に於ける對比が見られるやうに思はれる。
関連記事
閲覧履歴
発行機関からのお知らせ
- 心理学研究の論文種類の一つである「研究資料」を「原著論文 [方法・開発]」と名称のみ変更します。
心理学研究第96巻以降の掲載論文および現在査読中の論文,これから投稿いただく論文については,「研究資料」ではなく,「原著論文 [方法・開発]」となります。
心理学研究執筆・投稿規則
執筆・投稿の手びき「3.2.1 論文の種類と定義」
- 「学術論文の執筆におけるAI利用ポリシー」を公開しました。
- 機関誌の転載に関する手続き
- アブストラクトの公開は一部全文を掲載していません。詳細は本文ファイルもしくは掲載誌をご参照いただくか,公益社団法人 日本心理学会(jpa@psych.or.jp)へお問い合わせください。
Top
J-STAGEへの登録はこちら(無料)
登録
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら