カード提示順序がロールシャッハ・インクブロットの刺激価に及ぼす影響
			
			
			
			ジャーナル
		フリー
				1963 年
 34 巻
		4 号
		p. 178-183
				
				
			
	詳細
	
		
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					発行日: 1963  年
				受付日: 1963/02/14
				J-STAGE公開日: 2010/07/16
				受理日: -
				
						早期公開日: -
				
				改訂日: -
			
- 
					訂正情報訂正日: 2010/07/16
							訂正理由: -
							訂正箇所: 論文抄録
							訂正内容: 訂正前 : 男女略々同数からなる大学生90名をランダムに各45名の2群に分ち, そのうちの1群をS群とし, 他群をM群とし, 前者にはロールシャッハカードを正規順序で提示し, 後者に対してはラテン方格法によりカードの順序を種々変更して提示し, 21スケールについて各カードごとに評定せしめた. 両群間の評定差をみることにより, カード提示順序の変更がカードの刺激価にどういう影響を及ぼすかをみることとした. その結果は要約すると次のようであった.
 1) 62スケールにわたって両群間に評定差があった. これは偶然的差異とはいえないから, カード提示順序の変更が影響していると考えられる.
 2) Rabin & Zaxの研究結果やこの方面の研究者の予測によれば, 「カードIはStandard orderでは最初に提示されるために, 被験者に恐怖, 不安を引起し, そのためにカード評定が, 評価因子では否定的に, 勢力因子では力強さ脅威を与える方向に, 活動因子ではより動的に傾く傾向がある.」と考えられたが, 本研究の結果はこの考え方を支持しない.
 3) 父親カード或は母親カードの選定ということと, カード提示順序の変更により刺激価に変動を生じやすいかどうかということとの間に関連があるかどうかを検討し, それについて心理学的解釈を試みた. これにはカードの図柄そのものの安定度などの要因をも考慮に入れなければならず, 一概に図式化することができなかった. しかし種々の要因を検討し, 実験条件を整備して実験的研究を繰返すことにより, 今後の研究が期待される.
 
 
 
		 
		
		
		
		
		
	 
	
 
	
	
	
	
	
		
		
			
			
			
			
				
					
						 
						
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