皮膚電位反応の随意統制に及ぼす視覚性フィードバックの効果
ジャーナル
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1969 年
40 巻
1 号
p. 44-48
詳細
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発行日: 1969 年
受付日: 1969/02/01
J-STAGE公開日: 2010/07/16
受理日: -
早期公開日: -
改訂日: -
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訂正情報
訂正日: 2010/07/16
訂正理由: -
訂正箇所: 論文抄録
訂正内容: 訂正前 : 言語教示にもとづく皮膚電位反応 (SPR) の随意統制の可能性を, 反応を連続的にフィードバックする事態において検索した.
10人のフィードバック群には連続的に視覚性フィードバックを与え, 10分間の反応促進作業, 10分間の反応抑制作業および5分間の休息を課し, それぞれの期間における反応を記録した. 反応促進のためには情動的な事柄を考えることが有効であると教示した. 10人の統制群にも同じ作業を課したがフィードバックは与えなかった.
フィードバック群においては, 促進期には反応は増大し, 抑制期には前者とくらべて有意に減少した. しかし抑制期と休息期には有意な差はみられなかった. また10分間の反応促進作業中に反応頻度は漸減傾向をしめした. 統制群においてはなんらの有意な作業差はみられなかった. 反応頻度以外の反応のパラメーターや誘発性SPRとの間には一定の傾向はみられなかった.
これらの結果から, SPRの随意促進は可能であっても随意抑制は極めて困難であり, さらにフィードバック手続きはSPR抑制のためには有効ではないことを示唆した. また先行研究の手続きに若干の疑義を提出した.
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