目的:看護師長や指導者が対応に難しさを感じる新卒看護師が所属する急性期一般病棟の看護師長のマネジメントを記述すること.
方法:看護師長6名へ半構造化面接を行い,逐語録を帰納的に分析した.
結果:看護師長は〈対応に困難を感じる状況〉〈同期への影響〉から【新卒の状況の把握】,〈指導者の負担感〉〈病棟の指導力〉〈新卒が育ちにくい環境〉から【指導環境の把握】をし,スタッフの疲弊と医療事故への懸念を認識した.〈対応が難しい新卒の教育計画の修正〉〈対応の難しさを受け止めた指導方針への変更〉〈対応が難しい新卒に適した業務計画〉〈共倒れにならないための配置〉による【対応が難しい新卒の育成方針】を決定,【対応が難しい新卒への支援】と〈病棟の人間関係の修復〉〈信頼できる指導者の育成〉〈柔軟な思考の提案〉により【指導者への支援】をしていた.
考察:看護師長はダイバーシティ・マネジメント,OODAループを適用していた.