抄録
岡山大学病院における院内急変シミュレーションの現状について述べた。シミュレーションは,院内各部署で行われ,事後のアンケート結果からは,おおむね有用であり継続開催の希望が多かった。また,院内緊急連絡システムの改善がなされ,緊急メールシステムの運用が開始された。シミュレーション開始後,院内でのAED(Automated External Defibrillator)使用例では,13例中5例に心拍再開が得られた。院内救急システムを円滑に活用するためには,ワーキングフィールド内での急変シミュレーションを行うことが有用と思われた。