日本農村医学会雑誌
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原著
当院における予定日超過のため分娩誘発した症例の分娩転帰の検討
武永 智秋葉 靖雄田口 圭祐水戸 裕二朗吉田 卓功
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キーワード: 分娩誘発, 予定日超過
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2019 年 68 巻 2 号 p. 120-126

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抄録
 本邦では妊娠41週の妊婦の管理について一定の指針が決まっておらず,各施設に管理方針が委ねられている。当院では妊娠41週の妊婦に対して症例によって分娩誘発を行なっているが,分娩転帰として緊急帝王切開に至る症例,分娩後に弛緩出血で治療を要する症例や児がNICUに入室する症例を経験する。そこで,どの症例にこのような事象が起こりやすいかを後方視的に検討した。
 2013年1月から2015年12月までの3年間に当院で分娩した3,492例のうち,妊娠41週に分娩となった382例を対象とした。経産婦の緊急帝王切開率が1%であったのに対して,初産婦は21%と高値であったため,初産婦に焦点を当てて検討した。
 382例の中で,初産婦は258例あり,妊娠41週まで未破水,未陣発のために分娩誘発を行なった初産婦は122例(以下,誘発群)と妊娠41週になり陣痛発来もしくは前期破水した初産婦は136例(以下,非誘発群)であった。誘発群は非誘発群と比較し,高年妊婦や妊娠中に体重増加した妊婦が多く,緊急帝王切開となるリスクも高かった。一方で,児がNICUに入室する割合に有意差は認められなかった。誘発群に絞った検討では,誘発日数を要した症例や高年妊娠になるほど緊急帝王切開率が高かった。
 妊娠年齢の高齢化に伴い,妊娠中の体重増加のリスクに関して啓蒙していく必要がある。
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© 2019 一般社団法人 日本農村医学会
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