日本農村医学会雑誌
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原著
ディープラーニングを用いたMRIの撮像時間短縮の初期的検討
西田 知弘篠原 範充
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2022 年 71 巻 2 号 p. 75-87

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抄録
 高画質なMR画像取得には,位相エンコードマトリクス数(Number of Phase Encoding Matrix : Mpe)と積算回数(Number of Signal Averages : NSA)などを増加させる必要があり,撮像時間が増加する。本研究では,この問題点に対して,ディープラーニング(Deep Learning:DL)を用いて画質改善を行ない,撮像時間の短縮を試みた。入力画像は,撮像時間の短いMR画像,教師画像は,撮像時間が長い高画質なMR画像とし,Deep Denoising Super Resolution Convolution Neural Networkにて画像改善を行なった。それぞれの画像は,小さなパッチに分割して超解像度処理を行なった。入力画像は,Mpe,NSA,パッチサイズを変化させて最適な条件を検討した。また,教師画像についても臨床条件,高画質条件について検討した。画像改善の評価は,客観的評価(PSNR,SSIM)と25名診療放射線技師による主観的評価により実施した。その結果,Mpe 256,NSA 2とMpe 256,NSA 1の撮像条件において臨床条件と同等の画質が得られた。そのため,本手法により撮像時間は,90.5秒から31.5秒,59.5秒へ短縮できる可能が示唆された。
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© 2022 一般社団法人 日本農村医学会
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