日本農村医学会雑誌
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研究報告
クリティカルケア領域において熟練看護師が行なった多様な家族に対する代理意思決定支援
鮫島 由紀子緒方 久美子大田 博
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2024 年 73 巻 2 号 p. 86-94

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抄録
 クリティカルケア領域における代理意思決定支援は,緊急性があることや家族が危機的状況にあることからも困難性の高い支援である。このような中,現代社会の特徴である家族の多様化は,代理意思決定支援に関わる看護師にさらなる困難感をもたらすと考える。そこで本研究では,クリティカルケア領域において熟練看護師が行なった多様な家族に対する代理意思決定支援の内容を明らかにすることを目的とした。熟練看護師9名に半構成的面接を実施し,得られたデータを質的帰納的に分析した。その結果,熟練看護師が行なった多様な家族に対する代理意思決定支援として,5つのカテゴリーが抽出された。熟練看護師は,クリティカルケア領域での時間的猶予のない中でも,【家族の満足する代理意思決定に向け基盤を作る】ことを通して,家族の関係性や価値観は多様であることを前提とし,【先入観にとらわれず家族関係を俯瞰して判断する】ことによって,【家族の特性を踏まえ代理意思決定者の役割を調整する】という個別的な支援を見出していた。対応に苦慮する事例では,【社会規範に従った家族対応を行なう】ことや,【医療チームを巻き込み困難事例を解決へ導く】力を発揮しながら支援を実践していた。
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© 2024 一般社団法人 日本農村医学会
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