抄録
当院では2021年6月にトモセラピーの最新型であるRadixact X9が新規導入された。本論文では,導入に伴い,2021年8月から開始,2022年3月までに本機種によるTBI(total body irradiation)が施行された初期66例を対象とし,治療計画CTから照射までの一連の流れを示し,同時にプラン検証で行なったガフクロミックEBT3フィルム,Delta4 Phantom+,電離箱線量計A1SLによる測定結果,残余誤差,入退室の所要時間の結果についても示した。
それぞれの結果は,ガフクロミックEBT3フィルム:91.78±0.96(%),Delta4 Phantom+の頭部:100±0(%),胸部:98.93±1.17(%),足部:98.90±2.28(%),電離箱線量計A1SL:-0.39±0.70(%),残余誤差:Lateral-0.01±1.91(mm),Longitudinal 0.29±1.60(mm),Vertical 0.36±2.07(mm),Roll 0.06±0.78°,入退室の所要時間:98.50±17.17(分)となった。全ての症例を通して残余誤差5 mm以内でTBIを行なうことができた。
初期6例による結果から,トモセラピーによるTBIは良好な線量分布と位置精度が確認された。