日本農村医学会雑誌
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CEAの疫学的調査
農村と都市の比較
高科 成良関口 善孝石橋 不可止光山 豊文妹尾 透隆石田 邦男五明 幸彦八田 和彦山田 博康石田 和史津野 健一郎
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1989 年 38 巻 2 号 p. 81-89

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抄録

農村居住者3,259例および都市居住者3,200例についてCEAの疫学調査を実施した。CEAのcutoff値を5.0ng/mlとすると, CEA異常率は男性では農村12.0%, 都市6.8%, 女性では農村2.4%, 都市1.6%であり, 加令との相関は男性で明らかであった。喫煙との関係では非喫煙者は農村・都市ともに低率で大差はなく, 加令との相関もみられなかったが, 喫煙者では各年代とも都市より農村の異常率が明らかに高かった。農村・都市間の差について検討したが, 結論は出なかったけれども都市より農村に肝障害と腎障害が多く, これらが関連をもつのではないかと推察した。

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