リハビリテーション医学
Online ISSN : 1880-778X
Print ISSN : 0034-351X
ISSN-L : 0034-351X
F波の記録と再現性
健常若年者における正中,尺骨,腓骨,脛骨4神経の分析
豊倉 穣才藤 栄一田中 博石田 暉小徳 勇人村上 恵一
著者情報
キーワード: 筋電図F波, 再現性
ジャーナル フリー

1989 年 26 巻 1 号 p. 43-49

詳細
抄録

健常若年者50名を対象に正中,尺骨,腓骨,脛骨4神経のF波分析を行った.出現率,最小・最大・平均潜時,最大最小潜時差の正常値を求め,身長の影響,記録回数の影響,再現性について検討した.
各潜時は各々,身長と高い相関を示し,また変動係数の検討から身長補正の有用性が示唆された.
記録回数の影響を20回と40回記録とで比較・検討した.出現率,最大・最小・平均潜時は,臨床的に20回記録で十分と思われた.一方,最大最小潜時差の平均値は40回記録の方が有意に大きかった.
各パラメーターとも,日を変えた測定により高い再現性を認めた.

著者関連情報
© 社団法人 日本リハビリテーション医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top