抄録
93例の筋・筋膜性腰痛症患者を無作為に腰部を後方に牽引するコルセットを装着する伸展型群(32例),従来の前止め型コルセットを装着する従来型群(31例),コルセットを装着しないコントロール群(30例)に分類し,2週間治療前後での症状改善率を比較した.骨盤周囲径に対する腹部周囲径の割合が男性で90%以上,女性で80%以上の患者を腹部肥満者,それ以外の者は非腹部肥満者と分類した.結果として,腹部肥満者(49例)では従来型群がコントロール群に比し,有意に高い改善率を示した.非腹部肥満者では伸展型群がコントロール群に比し,有意に高い改善率を示した.以上より腰痛患者に対するコルセット療法では患者の腹部肥満度に応じて固定法を変更すべきであると結論した.