The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『内部障害のリハビリテーション―拡がる対象疾患とエビデンス―』
内部障害リハビリテーションの現状と展望
上月 正博
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2016 年 53 巻 11 号 p. 818-822

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抄録

 内部障害には,心臓機能障害,腎臓機能障害,肝臓機能障害,呼吸機能障害,膀胱・直腸機能障害,小腸機能障害,ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害がある.内部障害者数は急増し,身体障害者総数の30%を超えた.特に最近の増加率は非常に高く,内部障害者増加分は身体障害者増加分の93%を占めている.このように,内部障害リハビリテーション(以下,リハ)はすでにリハ医学・医療の基本領域になっており,重複障害リハでも役割が大きい.また,内部障害リハのゴールは単に在宅生活復帰や復職だけではなく,機能障害増悪,疾患再発防止,生命予後の延長を含むものであり,究極の理想的な医学・医療であるといっても過言ではない.

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© 2016 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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