2016 年 53 巻 11 号 p. 823-828
虚血性心疾患を中心とする循環器疾患治療における心臓リハビリテーション(以下,リハ)は,再灌流療法やCCUの普及,冠動脈バイパス術の進歩により早期離床・早期退院が可能となったため,冠危険因子是正による二次予防(再発予防)へと目的が変わってきている.また,対象疾患も広がりをみせ,閉塞性動脈硬化症や植込型補助人工心臓も新たな心臓リハの適応とされている.したがって,単に運動療法のみを行っていれば事足りるものではなく,食事療法や禁煙指導を含めた包括的心臓リハを目指すべきであると考える.この目的を達成するためには,医療専門職がチームワークで対処していかねばならない.さらに,患者のセルフコントロール支援のためには行動変容プログラムを含めた長期的な関与が求められている.