The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『ロコモティブシンドローム・運動器疾患のリハビリテーション―up to date―』
ロコモティブシンドロームと栄養
上西 一弘
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2016 年 53 巻 12 号 p. 903-907

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抄録

 ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)予防にはリハビリテーションは重要だが,適切な栄養摂取も必要不可欠である.本稿ではロコモに関する疾患予防,改善に関し,特に骨粗鬆症とサルコペニアについて栄養学の観点から解説した.どちらも,バランスの良い食事が基本で,さらに骨の健康のためにはカルシウム,ビタミンD,ビタミンK,筋肉の健康のためにはタンパク質,ビタミンDが重要である.その他,骨質の点から,ビタミンC,ビタミンB6,B12,葉酸の摂取が注目されている.またビタミンB6はタンパク質,アミノ酸の代謝に重要なビタミンであり,筋肉の健康にも不可欠である.これらの栄養素をバランスよく摂取するためには,全体のバランスを考えた食事を摂取することが勧められる.

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© 2016 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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