The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『生活期(維持期)のリハビリテーションを考える』
生活期リハビリテーション総論
松坂 誠應
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2017 年 54 巻 7 号 p. 486-489

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抄録

生活期リハビリテーションは「機能や活動の低下を防ぎ,身体的,精神的かつ社会的に最も適した生活を獲得するために提供されるリハビリテーション医療サービスである」と定義され(1998年),機能の維持・向上,生活環境の整備,介護負担の軽減,社会参加の促進を通して,利用者の自立生活を支援するとされている.この定義の後,地域包括ケアなどさまざまな理念が導入され,生活期リハビリテーションのあり方にもリハビリテーション本来の理念があらためて求められるようになったが,さまざまな課題も指摘されている.本稿では,これまでの経過から生活期リハビリテーションの目標を「利用者の生活機能の維持・改善を図り,地域社会で,その人らしい自立した生活を継続させること」とし,目標実現のための指針について述べた.

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© 2017 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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