The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『生活期(維持期)のリハビリテーションを考える』
生活期におけるリハビリテーションのあり方
川手 信行
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2017 年 54 巻 7 号 p. 490-493

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抄録

生活期リハビリテーションは医療機関から退院した後の在宅や施設において展開される.医療機関に入院している時間よりも長い場合が多いが,入院時と比べるとリハビリテーション専門職種の関与は,時間的にも人員的にも圧倒的に少ないのが現状である.限られた時間,限られた資源の中で,効果的な生活期リハビリテーションを行うために,患者の主体性を導き出すような具体的な目標を設定し,生活期の患者の活動性の向上を主眼に置いたプログラムを作製し,患者自らが主体性をもって行うように促していくことが必要である.また,リハビリテーション専門職と生活期を支える関連職種や地域行政を巻き込んだ総合的・包括的地域リハビリテーションの構築が必要である.

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© 2017 社団法人 日本リハビリテーション医学会
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