2019 年 56 巻 3 号 p. 204-208
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)の非運動症状として,自律神経障害は頻度の高い病態であり,中枢神経のみならず,末梢神経,自律神経にもαシヌクレインが沈着することが原因と考えられている.便秘,循環機能障害,排尿障害,性機能障害,発汗障害,流涎などの症状を認めるが,運動症状の発現以前から出現する症状も多くpremotor symptomとも呼ばれている.自律神経障害は患者のADL,QOLを低下させるため,早期発見・治療を行うことが重要である.