The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
ISSN-L : 1881-3526
特集『ロボットリハビリテーション治療up date』
認知症に対するロボット・AIの適応
近藤 和泉尾崎 健一大沢 愛子
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 57 巻 5 号 p. 421-424

詳細
抄録

現在,日本では約462万人の認知症患者が存在し,2025年には約700万人に達すると推計されている.認知症に対する非薬物療法である回想法は,その効果のエビデンスが積み上げられつつあるが,長時間の会話や個人史の把握などが必要であり,人工知能を装備したロボットの適用の可能性が検討されつつある.また,認知症の発症および進行のリスク要因である身体的不活動にも,運動をサポートするためのロボットの適用が試みられている.認知症に対するAIおよびロボットの活用範囲は今後さらに広がっていくものと予想され,最終的には機能の高いAIが認知症患者のパートナーとなるようなロボットが幅広く適用されていくものと考えられる.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top