リハビリテーション医療における感染対策は,すべての医療と同じく標準予防策と感染経路別予防策を基礎として,リハビリテーション医療の実際の場面を想定した対策を講じる.手指衛生,個人防護具の適切な使用,抗菌薬適正使用などを徹底し,院内感染対策チーム(ICT)との連携を密にし,マニュアル整備,スタッフ教育を通して,職員全員の感染対策に対する意識向上をめざす.また,院内感染を予防して,患者・病院が不利益を被らないようにする必要がある.さらに,新型コロナウイルス感染症などに関して,最新の動向を把握し,最良のリハビリテーション医療を提供する.