The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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特集『臨床現場からの研究発信―観察データをどう活かすか―』
生存時間解析
―時間とイベント発生の関係―
河野 裕治青柳 陽一郎
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2022 年 59 巻 11 号 p. 1118-1124

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抄録

生存時間解析は,死亡までの時間や疾患発症,回復までの時間など,特定のイベントが起こるまでの時間とイベントの関係に焦点を当てた解析方法である.生存時間解析では観察期間に対するイベント発生率の推移を表すKaplan-Meier法やログランク検定,生存時間要素を含んだ多変量解析であるCox比例ハザード解析がよく用いられる.同じ解析方法でも研究目的によって結果の提示や解釈が異なるため,ハザード比やp値に依存するのではなく,得られた結果からさまざまな情報を読み取ることが重要である.また,丁寧に結果を提示することが研究の質を担保するためにも重要である.

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© 2022 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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