嚥下調整食については,日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013の公表後,公的に認められるようになりつつある.その後,発達期嚥下調整食分類2018および,学会分類2013の改訂版である嚥下調整食分類2021が公表されている.嚥下調整食の分類では形態を分類しているが,実際には味や外観,バリエーションなどのおいしさと,高栄養であることが重要である.そして,嚥下調整食をただ提供するのではなく,食べている様子の観察なども行って適切に選択したり訓練を追加するなど,リハビリテーション医療の視点から嚥下調整食を利用することが重要である.