The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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Arthritis Self-Efficacy Scale日本語8項目版(ASES-8J)の作成と変形性膝関節症患者における有用性の検討
瓜谷 大輔今北 英高福本 貴彦堀内 美由紀清水 佐知子
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ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 18027

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抄録

目的:関節炎患者の自己効力感の自記式質問紙であるArthritis Self-Efficacy Scale(ASES)の8項目版(ASES-8)の日本語版(ASES-8J)を作成し,変形性膝関節症(膝OA)患者における有用性を内的整合性と表面的妥当性から検討すること.

方法:ASES-8の原版の順翻訳,逆翻訳を行い,原作者による逆翻訳の確認を経てASES-8J暫定版を作成した.その後,膝OA患者を対象にパイロットテストを行い,平均点と標準偏差を算出した.また,クロンバックα係数で内的整合性を確認した.さらに,ASES-8Jの内容に関するアンケートで表面的妥当性を確認した.

結果:パイロットテストでは41名の対象のうち,38名から有効回答を得た.平均点±標準偏差は5.7±2.2点であった.クロンバックα係数は0.96で,高い内的整合性が確認された.質問文の難易度は54.9%が非常にわかりやすいまたはわかりやすいと回答した.

結論:ASES-8Jは膝OA患者の自己効力感の計量学的評価に有用であることが確認された.

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