The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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筋萎縮性側索硬化症患者の装着型サイボーグHAL®介入効果における影響因子
鈴木 光司會田 隆志関 晴朗
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キーワード: ALS, HAL介入効果, 影響因子
ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 21047

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抄録

目的:筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)患者における,装着型サイボーグHybrid Assistive Limb®(HAL)の介入効果に影響する因子を検討した.

方法:対象は,当院に入院してHAL介入を行ったALS患者とし,1クールのHAL介入前後の2 minute walk distance(2 MD)の経時的変化と改善度を調査した.次に,患者属性およびHAL介入前の身体組成・栄養状態・呼吸機能・activities of daily living(ADL)の指標を用い,2 MD改善度に影響する因子を検討した.

結果:対象は13名であった.HAL介入前後の群内比較において,2 MDに有意な改善がみられた(介入前2 MD中央値[四分位数]-介入後2 MD中央値[四分位数]:36.0[32~94.49]m-74.1[32.75~117.8]m,p=0.001).2 MD改善度に影響する因子は,Barthel Index(BI)とphase angleが選択された(ANOVA:p=0.004).

結論:ALS患者のHAL介入による2 MD改善度には,介入前のBIとphase angleの影響が示唆された.ALS患者のHAL介入による2 MD改善度において,BIとphase angleが予測因子として有用である可能性を示した.

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© 2022 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会

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