日本腎臓リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8253
Print ISSN : 2436-8180
血液透析患者の身体活動量と生命予後
鈴木 裕太
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ジャーナル 認証あり

2024 年 3 巻 2 号 p. 124-133

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抄録
慢性腎臓病患者は高率に身体活動量の低下をきたしている。身体活動量は腎不全の初期段階か ら低下し始め,腎機能の低下とともに減少し続ける。特に,血液透析患者の身体活動量は同年代 の健常者と比較して半分程度まで低下しており,この血液透析患者における身体活動量の低下は 生命予後の悪化と密接に関連することが報告されている。そのため,血液透析患者における身体 活動量低下の是正は疾病管理上重要であり,多くの診療ガイドラインにおいても慢性腎臓病患者 が定期的な身体活動を継続することを推奨している。本稿では血液透析患者の身体活動量の特性 や生命予後との関連,身体活動量を管理する方策について概説したい。
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© 2024 一般社団法人日本腎臓リハビリテーション学会
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