1990 年 46 巻 2 号 p. 154-
1)心臓四腔すなわち右房.右室.左房.左室のP.I.D.を算出するために被験者の胸郭厚(VER)と胸郭幅(HOR)及び心臓造影CTから得られるパラメータを基に、回帰方程式を作成し、臨床応用した。2)回帰方程式を用いてP.I.D.を算出するには、心臓四腔造影時に、I.I.を被験者に密着して撮影することが重要である。3)より正確なP.I.D.を算出するためには、心腔内ヘマーカー付きカテーテルを挿入する必要があるが回帰式を用いることによりマーカー付きカテーテルを使用せずに拡大率を算出することが可能であった。4)DSAを用いて心臓四腔造影を実施し、回帰式によるP.I.D.を基にFortranを用いて容易に心腔容積を算出することが可能であった。