1990 年 46 巻 8 号 p. 1351-
(1)今回大塚Assay研究所よりキット化されたSLX測定用キットは同時再現性、日差再現性、添加回収率試験、希釈試験などのRIA用キットの備えているべき基礎的な検討では満足できる結果であった。(2)健常者53例の測定よりcut off値は38U/mlとなった。(3)SLXは肺腺癌、膵臓癌、子宮癌で陽性率が高かった。(4)肺腺癌ではSLXはCEAと同等の陽性率となり、CEAで陰性となった例でも、SLXの値が陽性になった例があり、CEAとのコンビネーションAssayが有用であると思われる。