1991 年 47 巻 12 号 p. 2009-2016
OP-3のR-つまみによる画像形成特性の諸変化について解析し, 以下の結論を得た.1.OP-3の截断軌道の形状は, R-つまみの設定値の影響をほとんど受けないことが認められた.2.AL値は, その値が大きいほど前歯部の截断厚が厚くなり, 体位付けに有利であることが示された.3.AL値の設定は, 歯列領域の撮影において成人では28〜38mmを, 小児(4〜10才)では20〜28mmを, 顎関節部の撮影においては成人では57mmを, 小児では48〜57mmを採用すべきであると考えられた.