1991 年 47 巻 2 号 p. 131-
1.視覚的評価において、TR400msec, TE35msecの画像が造影効果が大きく見えたのは、TR400msecの撮影がC/N比が良いことと、腫瘍のT2値は筋肉よりも長いためTEは29msecよりも35msecの方がコントラストが高くなるからであると思われる。(これはGd-DTPAは、おもにT1短縮作用であることも一因している。)2.計算によるコントラストと撮影によって得られるコントラストがTRを短くした時に差を生じた。これは、計算に使用するT1, T2, PD値の計算式等による誤差と、実際の撮影におけるRFパルスの誤差等が考えられる。