日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
Print ISSN : 0369-4305
ISSN-L : 0369-4305
20. MRI 造影剤注入後の画像(MR-1 臨床応用)
前田 孝高田 公義
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 47 巻 2 号 p. 131-

詳細
抄録

1.視覚的評価において、TR400msec, TE35msecの画像が造影効果が大きく見えたのは、TR400msecの撮影がC/N比が良いことと、腫瘍のT2値は筋肉よりも長いためTEは29msecよりも35msecの方がコントラストが高くなるからであると思われる。(これはGd-DTPAは、おもにT1短縮作用であることも一因している。)2.計算によるコントラストと撮影によって得られるコントラストがTRを短くした時に差を生じた。これは、計算に使用するT1, T2, PD値の計算式等による誤差と、実際の撮影におけるRFパルスの誤差等が考えられる。

著者関連情報
© 1991 公益社団法人 日本放射線技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top