1991 年 47 巻 8 号 p. 1135-
輝度分解能は、観察光源の変化に関わらずクリアーベースフィルムがブルーベースフィルムより高く縦隔部においてその傾向が著しかった。分光透過率の結果からもブルーベースフィルムはクリアーベースフィルムに比べて光源変化による影響が大きく昼光色光源では特にその傾向が見受けられた。これらの要因がクリアーベースフィルムのBRH法での高い解剖評価(特に縦隔部において)につながったと考えられる。またクリアーベースフィルムブルーベースフィルムそれぞれに最も合致した観察光源をBRH法の結果及び分光透過率、相対色温度から検討した結果、視覚評価と相対色温度の関連性が示唆された。