1991 年 47 巻 8 号 p. 1504-
治療患者15名の確認調査の中で、大きなズレが認められないのは、従来よりこの問題に取り組み、患者の照射位置の方法が徹底し、3点あるいは6点合わせの実施や体軸の一線化がなされた結果と考える。当施設で、過去10年間に渉って治療系に対する照準あるいは照合精度を調べた値は治療後に得られた結果である。時には1cm以上のズレも認められている。このことから、照射精度をより高くするためには、治療前に確認がリアルタイムで得られる必要があろう。日常の治療において、正確な再現性を得るには治療を担当する技術者の高い意識により解決される問題である。