日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
Print ISSN : 0369-4305
ISSN-L : 0369-4305
64. 注腸造影剤の検討 (第 9 報) 高付着性低濃度注腸用造影剤 (LCT-20) の MRI への応用<基礎実験>(MR-2 造影剤)
山崎 富雄山口 和弘赤間 達夫宮前 悦子和田 幸人
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 48 巻 2 号 p. 190-

詳細
抄録

水希釈よりもバリウム希釈においてT_1短縮は助長されたが、今回使用したバリウムゾル製剤については、濃度が高くなるにつれ信号強度の低下を招いた。しかし、さきにわれわれの開発したLCT-20においては、T_1値は短縮したもののT_2値においては、バリウムゾル製剤ほど短縮がなく、水希釈の場合と同程度の信号強度を保ったことから、バリウムゾル製剤のなかに加えられる添加剤の種類や量が、T_1、T_2値に関係があるものと思われ、今後はさらに基礎実験を加えて臨床との関連づけを検討したいと考えています。

著者関連情報
© 1992 公益社団法人 日本放射線技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top